
写真チェックリスト
買取査定に出す際の写真は、商品の価値を正しく伝えるための重要な要素です。以下のチェックリストを活用することで、査定担当者にとって必要な情報を過不足なく伝えられ、査定金額にも良い影響を与えやすくなります。
-
商品全体がはっきり写っているか
・バッグや財布なら全体の形が分かるように撮影
・時計やアクセサリーは、文字盤やデザインが鮮明に見えること -
ブランドロゴ・刻印が確認できるか
・COACHやLouis Vuittonなどはタグや刻印部分をクローズアップ
・刻印の文字がかすれずに読み取れる写真があると信頼度が高まる -
付属品も撮影しているか
・保証書、ギャランティカード、保存袋、箱など
・まとめて1枚、さらに個別に数枚撮影しておくと査定担当が安心する -
ダメージ箇所を隠さずに写しているか
・角スレ、金具の変色、持ち手の擦れ、内側の汚れなど
・気になる部分はアップで撮影することで査定の透明性が高まる -
明るさと背景が整っているか
・暗い写真は正しい判断がしにくいため、自然光や白背景を意識
・背景に余計な物が映り込まないよう整理しておく -
複数の角度から撮影しているか
・正面、背面、側面、底面、内側といった複数方向
・商品が立体的に把握できるように最低5〜6枚は用意する
撮影ガイド
査定担当者に「誠実で正確な情報を伝えたい」という意識を持って撮影することが、結果的にスムーズで高額な買取につながります。以下の撮影ガイドを参考に、ワンランク上の写真を準備しましょう。
1. 撮影環境を整える
自然光が差し込む明るい部屋、もしくは白い壁やテーブルを利用すると、商品が一番きれいに写ります。可能であれば昼間に撮影し、直射日光を避けて柔らかい光で撮ると、影や反射が少なくなります。
2. 背景とレイアウト
査定用の写真では、背景はシンプルであることが望ましいです。白い布や無地のボードを敷くと商品が映え、余計な情報が入りません。また、小物を置きすぎると本来の商品の特徴が伝わりにくくなるため避けましょう。
3. 構図と角度
まず正面全体をしっかり撮影し、その後に側面、背面、底面、内部という流れで撮影していくと漏れがありません。アクセサリーや時計の場合は、真正面からの写真に加え、角度をつけた立体的な写真もあると高級感が伝わります。
4. 細部を鮮明に写す
ブランドバッグであればロゴの刻印、ファスナー部分、縫製のステッチまで鮮明に撮りましょう。時計であれば裏蓋の刻印やリューズ部分、宝石であればカットや輝きが分かる角度を意識すると、査定の精度が高まります。
5. ダメージ部分の正直な提示
一見マイナスに思えるキズや汚れも、正直に撮影することで「信頼できる出品者」という印象を与えます。査定後のトラブル防止にもつながるため、隠さずしっかり写すことが大切です。
6. 複数枚の組み合わせ
査定に必要な情報は1枚の写真では伝わりません。最低限でも全体写真2枚、各方向4枚、細部写真3枚以上を準備するのがおすすめです。合計10枚程度を目安にすると、十分な情報が揃います。
撮影サンプル写真(良い例・悪い例)

写真の写り方ひとつで査定担当者が受ける印象は大きく変わります。ここでは、良い例と悪い例を比較しながら、実際に撮影するときに注意すべきポイントを具体的に解説します。
バッグの場合
-
良い例:白い壁の前に置き、全体が均等に明るく撮影されている。ロゴ部分のクローズアップや、内側・底面など複数カットが用意されている。細部の縫製や金具部分も鮮明に写っているため、品質が伝わりやすい。
-
悪い例:暗い室内で撮影しており、影が強く出て形が歪んで見える。背景に家具や生活用品が映り込み、商品が引き立たない。ロゴやダメージ部分がぼやけており、査定に必要な情報が不足している。
時計の場合
-
良い例:文字盤を正面から鮮明に撮影し、針やブランド名がはっきり見える。さらに、横から撮影して厚みやベルトの状態を示し、裏蓋の刻印もアップで写している。
-
悪い例:斜めから1枚だけ撮影しており、文字盤の時間表示やブランド名が見えにくい。反射で文字がつぶれてしまい、ベルトの状態も不明確。
アクセサリーの場合
-
良い例:白い布の上に置き、自然光で撮影して宝石の輝きが分かるよう工夫している。刻印部分を拡大して、素材の情報が確認できる。
-
悪い例:カラフルな布の上に置かれ、背景と同化して商品が目立たない。ピントが甘く宝石の輝きが伝わらず、刻印部分も確認できない。
具体的に意識すべきポイント
-
光の当たり方
→ 真上からではなく斜めから自然光を取り入れると、商品の立体感や質感が表現されやすい。 -
背景のシンプルさ
→ 白や無地の背景はプロ仕様に見え、余計な情報を遮断できる。 -
ピントの正確さ
→ ロゴや刻印など査定に直結する箇所は必ず鮮明に撮影すること。 -
複数カットの組み合わせ
→ 全体・部分・角度違いの写真を揃えることで、査定担当が実物を手に取ったように判断できる。
まとめ
「良い例」と「悪い例」を比較すると、どんな撮り方が信頼を高めるのかが一目で分かります。査定を依頼する前に、ここで紹介したポイントを意識して撮影すれば、担当者に正確で誠実な情報を伝えることができ、査定額や取引スピードにも良い影響を与えます。